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さくらのレンタルサーバでデータベースを「MySQL 5.7」から「MySQL 8.0」へアップグレードする方法

さくらのレンタルサーバでデータベースを「MySQL 5.7」から「MySQL 8.0」へアップグレードする方法

インフォコネクト:Webの豆知識

こんにちは、チーフクリエイターのSHOJIです。
さくらのレンタルサーバでは、2024年9月19日より「MySQL 8.0」の提供が開始されました。

MySQL 5.7」については2023年10月21日にサポート終了しているので、バグ修正やセキュリティパッチの提供がされず、脆弱性リスクの軽減のため早急な移行を推奨されています。

知人から、さくらのレンタルサーバ「データベースアップグレード機能」の使い方を教えてほしいとの相談があったので、この機会にみなさんにも手順の紹介をしたいと思います。

データベースのアップグレード手順

まずは、さくらのレンタルサーバ「サーバーコントロールパネル」にログインして、データベースのアップグレードを行ないます。

① サーバーコントロールパネルにログインしデータベース画面に進みます。

② データベースアップグレード機能の[アップグレード設定]をクリックします。

さくらのレンタルサーバでデータベースを「MySQL 5.7」から「MySQL 8.0」へアップグレードする方法

③[データベースのアップグレード]をクリックします。

さくらのレンタルサーバでデータベースを「MySQL 5.7」から「MySQL 8.0」へアップグレードする方法

④[作業開始日時の設定]を適宜選択した後[同意して予約する]をクリックします。

さくらのレンタルサーバでデータベースを「MySQL 5.7」から「MySQL 8.0」へアップグレードする方法

⑤ お申込み中のステータスが「正常に申請されました」と表示されれば予約完了です。

さくらのレンタルサーバでデータベースを「MySQL 5.7」から「MySQL 8.0」へアップグレードする方法

⑥ 10分程で、さくらインターネットから予約確認のメールが届きます。

さくらのレンタルサーバでデータベースを「MySQL 5.7」から「MySQL 8.0」へアップグレードする方法

⑦ 予約時間にデータベースがコピーされます。

⑧ データベースのコピーが完了した後、さくらインターネットから完了のメールが届きます。

さくらのレンタルサーバでデータベースを「MySQL 5.7」から「MySQL 8.0」へアップグレードする方法

⑨ コピー完了後、アップグレードされたデータベースを確認します。
※この時、データベースサーバー(mysql80.xxxxx.sakura.ne.jp)を控えておきます。

さくらのレンタルサーバでデータベースを「MySQL 5.7」から「MySQL 8.0」へアップグレードする方法

ここまでの作業で、データベースをアップグレードできました。
 

WordPress「wp-config.php」ファイルの修正手順

次に「MySQL 5.7」のデータベースに紐づけられたWordPressを「MySQL 8.0」のデータベースへと変更します。

① サーバーコントロールパネルにログインしファイルマネージャーに進みます。

② WordPressのルートディレクトリにある「wp-config.php」ファイルを右クリックして[編集]を選択します。

③ 編集ウィンドウが開くので、ファイル内「MySQL のホスト名」項目に控えておいた新しいデータベースサーバーに書き換えます。

さくらのレンタルサーバでデータベースを「MySQL 5.7」から「MySQL 8.0」へアップグレードする方法

④ WordPressにログインして、サイトヘルスステータスにてサイトヘルス画面をクリックします。[情報]→[データベース]へと進み、サーバーバージョンが「8.0」以上となっていれば問題なく設定変更されています

さくらのレンタルサーバでデータベースを「MySQL 5.7」から「MySQL 8.0」へアップグレードする方法

これで、アップグレードされたデータベースでWordPressサイトを運用できるようになりました。
 

注意点

コピーされた「MySQL 8.0」のデータベースを紐づける前にWordPressやプラグインの設定を変更してしまうと、その変更された設定情報等はコピー前の古い「MySQL 5.7」のデータベースに格納されてしまい新旧のデータベースで違いが生じてしまいます。

その場合、さくらインターネットではサポート対象外となるため、データベースのアップグレード作業中はWordPressの全作業は行なわないようにしましょう。

また、さくらのレンタルサーバ公式でもアナウンスされてますが、自身が利用しているWordPressのプラグインによってはデータベースアップグレード処理時に失敗する可能性があるとのこと。

事前に確認してからデータベースのアップグレードを行うよう注意が必要です。

■さくらのレンタルサーバ公式:
https://help.sakura.ad.jp/rs/2193/#heading-5
 

あとがき

データベースのアップグレードに関しては別のサーバーにコピーするだけなので、その間サイトが表示されなくなることはありません。

また元の「MySQL 5.7」のデータベースが削除されるわけでもないので、万が一アップグレードで問題が生じても「MySQL 8.0」のデータベースから戻すことでサイトは表示されます。

ただし、注意点でもお伝えした通り、データベース間の相違をなくすためにデータベースのアップグレード作業中はWordPressの全作業は行なわないようにしましょう。
 

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