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Macユーザー必見!「.DS_Store」ファイルとは?削除しても大丈夫?今すぐできる予防策をご紹介
Macユーザー必見!「.DS_Store」ファイルとは?削除しても大丈夫?今すぐできる予防策をご紹介
こんにちは、チーフクリエイターのSHOJIです。
Macを使っていると、ふとしたときに見かける謎のファイル「.DS_Store」。Windowsユーザーにファイルを共有したときに「これ何?」と聞かれた経験がある方も多いのではないでしょうか。
今回はこの「.DS_Store」ファイルについて、どんな役割があるのか、Windowsとの関係は、削除しても問題ないのか、そしてセキュリティ面まで分かりやすく解説したいと思います。
- \\ 目 次 //
- 「.DS_Store」ファイルとは?
- MacとWindows間での注意点
- 削除しても大丈夫?
- セキュリティ上の注意点
- 今すぐできる予防策
- あとがき
「.DS_Store」ファイルとは?
「.DS_Store(Desktop Services Store)」は、MacのFinder(ファイル管理アプリ)がフォルダごとの表示設定を保存するために使用する隠しファイルで、フォルダを開いたときに自動的に生成されます。
例えば、あるフォルダのファイル表示を「アイコン表示」「リスト表示」などに変えると、その設定が「.DS_Store」に記録されます。これにより、次にそのフォルダを開いたときも、同じ表示方法で表示されるのです。また、アイコンの位置、ウィンドウサイズ、ソート順などの情報も含まれています。
MacとWindows間での注意点
「.DS_Store」ファイルはMac専用なので、Windowsではこのファイルは何の意味も持たないため、フォルダをZIPで圧縮してWindowsユーザーに送ると「.DS_Store」ファイルが含まれていて混乱を招くことがあります。
また「Git」などのバージョン管理システムを使用している場合、このファイルがGitリポジトリ内に含まれてしまうことで、機密情報の漏洩などに繋がる可能性があるため注意が必要です。
よって、MacユーザーからWindowsユーザーへデータを渡すとき「.DS_Store」ファイルが入らないよう配慮することが求められます。
削除しても大丈夫?
「.DS_Store」ファイルは、あくまで表示に関する情報のみを保存しているので、削除してもデータや動作に影響はなく、Finderの表示設定が初期状態に戻るだけです。ただし、削除してもFinderを再度開くと再生成されてしまうので注意が必要です。
また、Gitリポジトリに対する必須の情報を含んでいないため、削除してもGitリポジトリへの影響はありません。
セキュリティ上の注意点
「.DS_Store」ファイルは特定のディレクトリ内に存在し、そのディレクトリの表示に関する情報を保持しているため、同じフォルダを別のmacOS環境で開いた際にも、同じ表示設定を再現するために使用されます。
そのため「.DS_Store」ファイルを誤ってWebサーバーにアップロードしてしまうと、ディレクトリ構造やファイル情報が漏洩する可能性があります。
また、Gitなどのバージョン管理システムで公開されてしまうと、不要な情報がGitリポジトリに追加され、セキュリティリスクが高まります。
今すぐできる予防策
「.DS_Store」ファイルをそもそも作らないように設定
Macのターミナルを利用して「.DS_Store」ファイルが作成されないよう設定することができます。ターミナルで以下のコマンドを実行した後、Finderを再起動すると設定が反映されます。
See the Pen Deliete .DS_Store by InfoConnect (@infoconnect-inc) on CodePen.
ちなみに、元に戻す場合は「True」を「False」に書き換えてコマンドを実行してください。
FileZillaで「.DS_Store」ファイルが転送されないように設定
FTPクライアントソフトを使用してファイルをアップロードする際「FileZilla」を利用している方が多いと思いますが、MacでもWindowsでも「.DS_Store」ファイルが含まれた状態でフォルダごとアップロードすると「.DS_Store」ファイルまでWebサーバーに保存されてしまいます。
後から削除するのは手間なので、FileZillaに設定を加えることでアップロードする際に「.DS_Store」ファイルを転送ファイルから除外することができます。
※手順内の画像はWindows版FileZillaですが、Mac版でも同様の手順でOKです。
① FileZillaを起動してローカルディレクトリを表示すると「.DS_Store」ファイルが表示されていることが確認できます。
②[表示]→[ディレクトリリストのフィルタリング]とクリックして進みます。
③ ディレクトリリストのフィルタリング画面が表示されたら、左下の[フィルタールールの編集]をクリックします。
④ フィルター編集画面左下にある[新規]をクリックした後、適宜フィルター名を入力して[OK]をクリックします。(※個人的には「DS_Store files」と入力しています)
⑤ フィルター編集画面左側にあるフィルター項目内から、④で追加したフィルターを選択した後、フィルタリング条件を「名前」「完全一致」「.DS_Store」と設定して[OK]をクリックします。
⑥ ディレクトリリストのフィルタリング画面が表示されたら、ローカルフィルター項目内の手順④で追加したフィルターにチェックを入れて[適用]→[OK]とクリックします。
ここまでの手順で「.DS_Store」ファイルを転送ファイルから除外することができました。
転送ファイルから除外されたことによって、ローカルディレクトリに表示されなくなり、ファイルを誤って転送してしまう心配がなくなります。
あとがき
「.DS_Store」ファイルは、MacのFinderがフォルダの表示設定を保存するためのファイルですが、Windowsなど他のOSでは不要で、情報漏洩のリスクを引き起こす可能性があります。
適切な予防策を講じることで「.DS_Store」ファイルが引き起こす問題を回避することができます。
「.DS_Store」ファイルを削除しても、macOSの基本的な機能には影響はないので、必要に応じて削除を検討してみてはいかがでしょうか。
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