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Search-Replace-DB-4.1.1をアップロードして表示されない時の落とし穴【WordPress Tips】

Search-Replace-DB-4.1.1をアップロードして表示されない時の落とし穴【WordPress Tips】

WordPressの豆知識

この記事は公開から1年以上経過しています。

こんにちは、クリエイターのSHOJIです。
WordPressを利用してWebサイトを制作している人なら、ドメインやサーバーの変更などでデータベースの情報置換が必要になることが多々あります。

SQL内の情報をテキストエディタを使って直接置換されてる方もお見掛けしますが、WordPressのデータにはシリアライズされた状態で格納されていることがあるため、置換できていなかったり、ウィジェットの移行も上手くいかなかったりします。

そこで役に立つのが、みなさんご存じの「Search Replace DB」。
簡単な入力とボタンひとつで面倒なデータベースの情報置換を行ってくれる優れものなので、利用している人も多いはず。もちろん、これから利用してみようって方も多いので、数多くのサイトで使い方を紹介されています。

ただし、紹介記事は多いのですが、中には情報の鮮度が不確かなため、記事通りに設定を進めても上手く表示されなかったり、設定が反映されなかったりするケースが稀にあります。

今回お問い合わせいただいたケースがまさしくそうだったので、ご紹介してみたいと思います。

表示されない原因

今回のご相談は「Search-Replace-DB-4.1.1」をダウンロードして、記事通りの方法でアップロードしてみたのに、404エラーで表示されないというご相談でした。

結論からお伝えすると、表示されなかった原因は「URLの間違い」というミスによるものです。
404エラー(Not Found)は、すでに削除されたページ等や、間違ったURLにアクセスした際に表示されるエラー・・・つまり、エラーの原因が分からない場合は、まずURLが正しいかどうかを確かめるのが鉄則です。

そこで、ご相談者の方にお聞きした内容がこちら。
・参考サイトの通り、公式から「Search-Replace-DB-master-4.1.1」をダウンロードした
・サーバーへは「Search-Replace-DB-master-4.1.1」をフォルダをアップロードした
・アップロードした階層に間違いはなし
・参考サイトの通り、「http://ドメイン/Search-Replace-DB-master/」にアクセスした
・「ページが見つかりません」と、404エラーで表示されない

もうお気づきでしょうが、アップロードしたフォルダが「Search-Replace-DB-4.1.1」であれば、アクセスするべきディレクトリは「http://ドメイン/Search-Replace-DB-master-4.1.1/」です。そう、単なるURLの間違いでした。

Database Search and Replace Script in PHP | interconnect/it公式サイト:Database Search and Replace Script in PHP | interconnect/it
 

フォルダ名が違う原因

今回のご相談を機に「Search Replace DB」の紹介記事、特に「バージョン4.1.1」を紹介しているサイトを確認してみましたが、やはりご相談者が仰るように、公式サイトから「4.1.1」ファイルをダウンロードしてサーバーにアップロードし、「http://ドメイン/Search-Replace-DB-master/」にアクセスする記述がほとんどでした。

紹介記事の通りに進めていくと、公式サイト(上図参照)にて「Search-Replace-DB-4.1.1.zip」をダウンロードでき、これを解凍すると「Search-Replace-DB-master-4.1.1」を取得できました。

仮に、同じ公式サイトの別記述から「Search-Replace-DB-3.1.zip」をダウンロードして、解凍したとしても「Search-Replace-DB-3.1」を取得することから、どちらを選択してたとしても、今回のご相談者は404エラーで表示できていなかったと思われます。

では、そもそもなぜ参考記事と実際にダウンロードしたフォルダ名が違うのかについてですが、
・バージョンによる仕様の違い
・ダウンロード元の違い
・単なる記事での記述間違い
など、いくつか原因は考えられますが、恐らく参考記事の記述間違いではないと思います。

なぜなら、私がいつも利用しているファイルは、最新の「Search-Replace-DB-master」であり、「https://変更したいサイトのURL/Search-Replace-DB-master/」にアクセスしてデータベースの情報置換を行っているからです。

Search Replace DB参考:「Search Replace DB」設定画面
 

ダウンロード元の違いについて

これまでのように、公式サイトからダウンロードする記事が多かったのですが、私の場合はどうかというと「GitHub」からダウンロードしたものを利用しているため、今回ご相談いただくまでこの事象を全く知りませんでした。

GitHubとはソフトウェア開発のプラットフォームで、公開されているソースコードの閲覧やバグの管理機能などがあり、ソースコード以外にもデザインデータや文書などのバージョン管理等に利用されています。

「Search Replace DB」の開発者もGitHubを利用されているため、ここからのダウンロードも可能となっています。GitHubでは「Search-Replace-DB-master.zip」をダウンロードすることができ、解凍することで「Search-Replace-DB-master」フォルダを取得することができます。

GitHubからダウンロードした方であれば「http://ドメイン/Search-Replace-DB-master/」という記述についての意味は分かりますし、そもそも使い慣れている方や知識のある方なら、フォルダ名(ディレクトリ名)の違いによるアクセスURLの間違いにも気づくかと思うのですが、勉強中の方や使い慣れていない方にとっては少し難しい内容だったのかなとも感じました。

interconnectit/Search-Replace-DBGitHub:interconnectit/Search-Replace-DB

最後に

HTML+CSS+jQueryで構成される一般的な静的サイトから、WordPressのようなPHPやJavaScriptにデータベースを活用するような動的サイトの制作をこれから始めてみようと考えている方には、データベースの情報置換については避けて通れない課題で、なかなか難しい部分かと思います。

ですが、今回ご紹介したアクセス先の「URLの間違い」に関して言うと、Webに関わろうとする方には初歩的な部分なので、自らミスに気付く程度の知識は必要だと思います。

動的サイトを構築していく上ではもっと困難で重要な問題に直面することと思いますが、基礎的な知識をしっかりと習得していれば必ず問題解決していけるはずです。

この記事が少しでもみなさんの参考になれば幸いです。

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