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【ITコーディネータ試験合格体験記】勉強方法や学んだことなど
【ITコーディネータ試験合格体験記】勉強方法や学んだことなど
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こんにちは。KAZUです。
2021年2月にITコーディネータ試験に合格し、4月に合格認定を受けました。元々異業種から転職したばかりの私はITの予備知識が乏しく不安だったので、無事合格できてほっとしています。
本日は、そんなIT業界入社1年目の私が合格するまでの、リアルな体験記を綴っていきたいと思います。
ITコーディネータとは
ITコーディネータは経済産業省が推進している、2001年に国家プロジェクトの一環として作られた民間資格で、NPO法人ITコーディネータ協会のITC試験の合格と、ケース研修の修了で取得することができます。
ITコーディネータとはどんな人材かというと、ITC協会のホームページには以下のようにあります。
ITコーディネータは、真に経営に役立つIT利活用に向け、経営者の立場に立った助言・支援を行い、IT経営を実現する人材です。 時代の潮流はSaaS/クラウド-経営革新・業務改革ニーズに合致する戦略的なIT利活用の推進人材として新たな役割を担います。
簡単に言うと経営とIT、両方の立場から考え、経営目標をITの利活用によって実現するサポートをする役割といえます。
ITコーディネータ試験の対策・勉強方法
試験は4択問題が100問出題され、100点満点中60~62点がボーダーと言われています。記述問題はありませんが、問題数に対して2時間という試験時間は短めなので、対策が必要です。
私が受験した第44回試験(2021年1月~2月)は応募者252名、合格者163名で合格率64.7%という結果でした。前回は57.4%、前々回は71.1%なので、5割から7割くらいが合格する試験です。
ITコーディネータの受験資格やケース研修について
試験の受験資格は特にありません。誰でも受験できます。ただし資格を取得するにはケース研修を受講しなくてはなりません。
ケース研修はITC-METROで受講させてもらいました。ITC-METROの提供する特修コースは、2019年度合格率98.9%を達成した実績のある研修です。
ケース研修は税込み22万円と高額な研修ですが(インフォコネクトでは会社で負担してもらっています!)、非常に内容の濃い研修です。
ケース研修では、ある会社の役員になったつもりで、会社の課題にチームで取り組みます。以前は会場で行っていましたが、私の参加した2020年度からは、完全オンラインで開催されています。
Zoomや、以前ブログでご紹介したオンラインホワイトボード「Jamboard」を使うので、まったく遠隔のストレスはなくスムーズに受講ができました。
参考:オンラインホワイトボード「Jamboard」で遠隔でも効率的な共同作業!
https://info-con.co.jp/tips/google-04-jamboard/
研修では経験も、年齢も、業界も全く違う人とチームを組むので色々な意見が出ます。ITベンダー勤務の方、SEや情シスなどの技術者、ITコンサルタントや金融機関の方などが参加していました。
「これから独立するため、自分に箔をつける!!」という人もいれば「社内の昇格試験のため」という人など、目的は様々です。
チーム内でディスカッション→発表→ディスカッションというようにインプット、アウトプットを繰り返していきます。時にはチームをシャッフルすることもあって、他の受講生の方の意見なども大変勉強になりました。
ケース研修は全6回で、課題も提出して修了となります。試験とケース研修は、順番はどちらでもよく、試験合格後に参加している方もいました!
個人的には、ケース研修と試験対策勉強を並行して受講して、最初のガイダンスから最速2か月で合格できる特修コースは非常に良かったと感じました。
試験はガイドラインの読み込みと納得が重要
ケース研修自体も試験勉強にはなりますが、どちらかというと、合格後にITコーディネータとして実務を行う上で役に立つ内容です。
試験合格のためにやって良かったことは、圧倒的に「プロセスガイドライン(教科書のような本のこと)の読み込み」ですね。
ITの実務経験が長い方にとっては「ITCの非常識」などといわれる、慣習とは異なる部分もあるようでした。そのような点を把握するのが経験者にとっては大事なのだそうです。
私はそもそも慣習などの思い込みが少ないので、素直に精読しました。そして、ただ暗記するだけではなく、内容の「納得」が重要だと感じます。意味を理解し納得しないと、応用問題に対処できないからです。
読み込むうちに、1周目では気づかなかった点と点のつながりが見えてきた気がしました。精読を1周でやめていたら、私は落ちていたかもしれません。そのくらい、ガイドラインの精読はかなり大事でした。
ケース研修や資格受験で学んだこと
プロジェクトの上流から下流までの体系的なステップを学べました。経営者の想い、経営戦略から改革が始まり、そのための業務改革や、IT戦略が展開され、より具体的なITの導入へと進んでいきます。
普段、会社員として働いていると、どうしても詳細な部分や、上流で決まったことよりも目の前のことに対して集中してしまいがちです。いわゆる「虫の目」です。
もちろん具体的な「虫の目」がなければ何も「実現」までもっていくことはできませんが、同時に経営目線から見る「鳥の目」も持たなければなりません。
経営者の想い、経営戦略から始まるプロジェクトを、現場の利活用まで円滑に導くモニタリング、マネジメント、コミュニケーションができるITコーディネータになれるよう、さらに実践を積んでいきたいと思います。
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