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京都芸術大学の卒業展・大学院修了展を見に京都へ

京都芸術大学の卒業展・大学院修了展を見に京都へ

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この記事は公開から1年以上経過しています。

こんにちは!クリエイターのRIMPEIです!
早いものでもう2月も半ばですね♪
春が恋しくなるこの季節といえば、全国各地で開催される“あれ”を見にいきたくなりますよね。
そう、ズバリ!美術・芸術系大学の卒業制作展!!(以下卒展)

大学生たちの創作へのエネルギーに満ちた作品がたくさん見れる機会です。
学生レベルとは思えない作品に出会えることも少なくありません。
これは見に行くしかない!
とはいったものの同時期に各地で催されていますから、どこの卒展へ行こうか迷ってしまいますよね。

今回私は、友人が在籍中で今年度の卒展に出展しているということもあり、京都芸術大学の卒展を見に行ってきました。
これまで美術・芸術系大学の卒展を見に行ったことがないという方にもその魅力を感じてもらえるように、京都芸術大学の卒展の様子や、気になった作品などをご紹介していきます!
もちろん普段から芸術に関心のある方や、見にいきたいけれど忙しくてどこの卒展も見に行けないなんて方も是非ご覧ください。

京都芸術大学の卒業展・大学院修了展

京都芸術大学の卒展は京都・瓜生山キャンパスで約2週間にわたって催される展覧会です。
会場には大学での学びや経験の集大成である卒業制作・修了制作が展示されています。
23もの出展学科・コースがあり、想像以上に豊富なジャンルの作品を見ることができます!
ひとつの場所で様々なジャンルの作品を楽しめるというのも卒展の魅力ですね。

京都芸術大学の卒業展・大学院修了展を見に京都へ
京都芸術大学の卒業展・大学院修了展を見に京都へ

キャンパス全体が会場ということで、階段の壁面に作品があることもあれば、屋外に展示されていることもありますし、普段学生がアトリエとして利用している部屋が作品の展示場所となっていることもあります。 普段こんなスペースで制作をしているのか、なんて想像しながら作品を見るのもおもしろいです。

京都芸術大学の卒業展・大学院修了展を見に京都へ
京都芸術大学の卒業展・大学院修了展を見に京都へ

キャンパス内が騒がしいわけではないのですが、お祭りに来たようなワクワク感を感じずにはいられない雰囲気で、キャンパス内を何気なく歩いているだけでも楽しかったのが印象的です。

また、公開で行われる講評会(作者が担当の教授などに向けて作品の説明を行い評価をもらう会)や卒論発表会などのイベントも行われます。
高校生を対象に、卒業制作の作者に直接質問ができる「美大生に聞きたいことがあります!」なんてイベントもあるようです。
美大・芸大を目指す人にとってはとても貴重な機会となりそうですね!

イベントがなくても作品の近くに作者さんがいることもあるので、作品について聞きたいことがあれば声をかけて質問してみましょう。
みなさん優しく丁寧に受け答えしてくれます。
学生さんたち素晴らしい対応力!

卒展に出展している学生の中にはその世界ではすでにある程度知名度がある方もいれば、これから世界に羽ばたいていく可能性を秘めた方もいます。
無名の作家であれ自分の中では世界一と思えるような、心にグッと突き刺さって忘れられなくなるような作品が見つかることもあります。
卒展はそんな作品や作家に出会えるチャンスでもあるわけです!

というわけで次の「グッときた作品をピックアップ」ではRIMPEIが心惹かれた作品をいくつかピックアップしてご紹介します!
 

グッときた作品をピックアップ

継承する御蔭神社

京都芸術大学の卒業展・大学院修了展を見に京都へ

こちらは環境デザイン領域(建築分野)の学生さんの修了制作(研究)です。
「ゲニウスロキとガイスタズ一場所を継承する建築を目指して一」というテーマの研究が、パネルや模型などを使って見やすく且つわかりやすくまとめられていました。

とてもザックリではありますが内容としては、“ゲニウスロキ”という土地や場所の持つ特質(物理的なものに限らない)を指すような概念を再定義するというような内容です。
花折断層の動きによってできた御生山に立地していることから、これまで激しい災害に見舞われてきた御蔭神社を例に挙げ、神社を覆堂で保護することでその場所で起こる災害の被害の大きさや場所の危うさを可視化させることを試みるという提案をしています。
覆堂は崩れてくる土砂などから神社を守り、徐々に埋もれていき地形の一部となっていくことを想定しているようです。
なんとも面白い発想です!

京都芸術大学の卒業展・大学院修了展を見に京都へ

なかなか難しい内容で、正直私も完璧に理解しきれていないと思いますが、展示の仕方や見せ方のおかげで大枠は掴めました。
難しい内容でも見せ方でこんなに変わるのかという実感も得られていい経験となりました。

京都芸術大学の卒業展・大学院修了展を見に京都へ

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実はこちら私の友人の修了制作(研究)なんです。
ただ友人だからだけでなく本当に良さを感じたので紹介させてもらいました!

Destroyer

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こちらは大学院グローバル・ゼミの松田ハルさんの作品です。
VR空間で描かれた3Dのオブジェクトやドローイングをシルクスクリーンという版画技法を用いてキャンバスに描いています。
VRや3Dといった奥行き感があり空間的な意味合いを持つものを版画という平面的な表し方で見せる点に面白さを感じます。

ただ描くよりも、またはただ綺麗にプリントするよりも目をひくのはなぜか気になるところです。 「版画」という平面的な意味合いが強い表現方法を用いることで、モチーフである3Dのオブジェクトやドローイングとの距離がより開いているにもかかわらず、嫌な違和感がなくスッと入ってくる不思議な感覚が印象的です。

インスタグラムに過去の作品や展示の情報など掲載されているようなので、気になる方はチェックしてみてください。
https://www.instagram.com/hal_matsuda/

京都芸術大学の卒業展・大学院修了展を見に京都へ

美術工芸領域(油画分野)の川村摩那さんの作品です。
絵具が流れ落ちて文字の輪郭だけが残るという現象を利用して描かれている作品です。
そして特徴的な文字は、国内外の文学作品から引用してきたテキストなんだそうです。

「文字」と「絵」が隣り合って生まれる関係性の中で、双方が横断しながら互いに意味を創出することに意識を向けている。
( 作品のキャプションより引用 )

上記のようなコンセプトの通り、文字という要素が入ることで絵は新たな意味合いをもち、絵の中に描かれた文字というのはただのテキストではなくその言葉の意味以上の意味合いを表していると思います。
文字というのはとてもパワーがある要素なので扱いが難しいですが、川村さんの作品では相互の関係性を理解した上で文字という要素を使いこなしバランスを見極められているように感じます。

京都芸術大学の卒業展・大学院修了展を見に京都へ

色使いといいタッチといい存在感といい、個人的にはとてもお気に入りの作品に出会いました。

川村さんもインスタグラムに過去の作品や展示の情報など掲載されているようなので、気になる方はチェックしてみてください。
https://www.instagram.com/kawamura_drawing/

猫かぶり

京都芸術大学の卒業展・大学院修了展を見に京都へ

こちらは美術工芸学科(総合造形コース)の学生さんの作品です。
最初見た時は石膏で作られているのかと思いましたが、どうやら樹脂やレジンで製作されているようです。
猫かぶりというタイトルのまんまのビジュアルでつい笑ってしまいました。
また猫の口の中の人間の顔が妙にリアルなのが印象的です。

京都芸術大学の卒業展・大学院修了展を見に京都へ

いろんな角度からいろんな見方をして何度も楽しめる作品です。
この作品のようにキャンパス内の様々な場所に作品は展示されています。
これは作品を置く場所を考えるだけでも大変そうですね。

装丁デザイン

京都芸術大学の卒業展・大学院修了展を見に京都へ

こちらはどなたか一人の作品というよりは、全体的にハイクオリティで気になる作品ばかりだったのでまとめてご紹介します。
文芸表現学科(クリエイティブ・ライティングコース)の皆さんの作品です。

みなさんレベルの高い作品ばかりで、実際に本屋さんに置いてあっても目にとまりそうなものもありました。
さらに中身の小説もしっかり書かれていて、その場で実際に購入できるのが驚きでした。

その他

他にもたくさん魅力的な作品がありましたが、挙げ出したらキリがないので、残りの気になった作品は写真だけでざっとお見せしたいと思います。

京都芸術大学の卒業展・大学院修了展を見に京都へ

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まとめ

いかがだったでしょうか京都芸術大学の卒展は!
私の感想としましては、大興奮&大満足!とても良かった!
これは来年も見に行きたくなっちゃいますね♪

京都芸術大学の卒展は終わってしまいましたが、まだ会期中のところもあるかもしれません。
探して行ってみるもよし、来年度にどこかの卒展に行こうかなと候補を考えるもよし、興味がある方はぜひ一度足を運んでみてください!

そして、そんな素晴らしい作品を生み出す学生さんたちでも作家としての活動のみで食べていける人はほんの一握りで、多くの方は就職するのが現実です。
そうなると大学での学びや経験を活かしてクリエイティブ職に就く方も多いかと思います。
これはどこの美術・芸術系大学においても同じことが言えると思います。

もし三重県でクリエイティブ職を探す時にはインフォコネクトのことも一度思い出してもらえると嬉しく思います。
 

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