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サイトに「料金を載せない」は正解なのか?ユーザー目線で考える価格表示の最適解

サイトに「料金を載せない」は正解なのか?ユーザー目線で考える価格表示の最適解

SAKAKIの勝手にコラム

はじめまして、あるいは、いつもどこかで読んでくださっているみなさんこんにちは!ワークアズライフを実現するSAKAKIです!このたび、「SAKAKIの勝手にコラム」を勝手に始めます!笑。
ちょっとした気づきやモヤモヤを書き留めていくことで、“気づきの種”みたいになればな、と思っています。

初回の今回は、「価格を載せないって、本当に親切なのか?」という問いからスタート!

経営者として、情報の出し方をどうするか悩む場面はよくある。でも、ユーザーの目線になったとき、その選択はどう映るのか?そんな問いを、SAKAKIの中でぐるぐる考えてみた話を綴ってみます!

サイトに「料金を載せない」は正解なのか?ユーザー目線で考える価格表示の最適解

これまで、ホームページや採用サイトをつくるときに、「あえて価格や給与を載せない」という判断をする場面にちょくちょく出くわします。

ーーーけれどその判断、誰のためのものになっていますか?

経営者からの目線と、ユーザーとしての目線。そのすれ違いから見えてくる、「情報の出し方」の最適解について、SAKAKI視点で考えてみました。

価格非表示は“社長目線”の判断が多い?

企業サイトなどを設計する場面で、「価格を載せるかどうか」は経営層が判断することが多くあります。ここでは、いちスタッフSAKAKIの目線からの仮説として、「経営者の判断とユーザーのリアル」のズレについて考えてみます。
 
 

社長は「価格」より「価値」を見る。だからこそズレが生まれる?

これはあくまで私SAKAKIの肌感ですが、経営者や上層部は、ふだんから「価格ではなく、提供する価値」をもとに判断をされていることが多い印象。

それ自体はビジネス上とても大切な視点だと思いますし、実際それが本質的であるとは思います。でもそのままの感覚でサイト設計に入ってしまうと、「ユーザーもきっと“価値で判断してくれる”」と、どこかで思い込んでしまっているのでは?という仮説を感じるのです。
 
 

実際のユーザーは、「まず価格から判断したい」のがリアル……!?

私自身も“ユーザー”として何かを探すとき、「いくらくらいするのか分からないから検討をやめてしまう」こと、よくあるなと思います。

価格が書いていないだけで「高そう…」「問い合わせたら売り込まれそう…」と、心理的なハードルが一気に上がる。これは、金額そのものというより、“不明瞭さへの不安”なんじゃないかと感じています。
 
 

価格を載せると安売りに見える?比較される?問い合わせが減る?

価格を非表示にする理由としてよく聞くのが、「価格を出すと安く見える」「比較対象にされてしまう」「問い合わせが減るかもしれない」という懸念です。

たしかにその気持ちも分かります。でも一方で、情報が少ないこと自体が「不信感」や「不安」の元になってしまっているケースもあるのでは?と、私は思うのです。
 

ユーザーが「値段を知りたい」と思う理由

実際にサイトを訪れたユーザーが、なぜ価格情報を求めるのか。その心理と行動の背景を知ることで、価格表示の必要性が見えてきそうです。

サイトに「料金を載せない」は正解なのか?ユーザー目線で考える価格表示の最適解

「価格情報」は判断の指針になるから

ユーザーの多くは、検討の初期段階で“だいたいの費用感”を知りたいと考えていると私は感じています。「金額だけ」で判断しているのではなく、自分に合うかどうかを測る「基準として使っているのだと。
 
 

具体例……リフォーム、コンサルサービス、なにかの制作など

これらの業種でも、事例や料金目安を載せている方が「信頼できそう」と感じて問い合わせしやすくなるケースが多々あるのではないでしょうか。実際、リフォームなどでは、適正価格を知りつつ、「超安価」でリフォームしてくれるサイトがあったとしましょう。その価格が良い悪いかはさておき、その「価格」をもって、判断しようとしませんでしたか?
 

価格を載せない場合に必要な工夫とは?

「価格は要相談だから載せない」という方針自体は否定されるものではありません。ただし、その際には補うべき情報があるのでは、と考えています。

価格がないなら、「判断材料となる別情報」を提供したほうがいい

料金を掲載しない方針もひとつの戦略。ただしその場合は「料金の代わりに安心感や納得感を与える情報」を丁寧に用意することが「ユーザー」にとって検討の第一歩を踏み出す材料になります。
 

たとえば、
◎ 同業他社と比較して何が違うのか
◎ 実際に導入した事例では、どんな成果が出たのか
◎ よくある質問や対応フローなど、見えにくい部分をどれだけ開示できるか
 

といった情報を通じて、「問い合わせても大丈夫そう」「信頼できそう」という心理的ハードルを下げることができます。つまり、「価格を見せないこと」そのものではなく、“価格以外の信頼要素をどれだけ補えるか”が鍵になるのです。

工夫例|以下のような情報を載せる

◎ お客様の声
◎ 事例(規模・内容・成果)
◎ よくあるご質問(費用に関するものを含む)
◎ 「価格は個別見積もりになります」と明示し、相談への導線を強化

サイトに「料金を載せない」は正解なのか?ユーザー目線で考える価格表示の最適解

これらの情報を充実させることで、ユーザーは「価格がわからなくても、問い合わせてみよう」と一歩踏み出しやすくなります。特に、“費用に関する不安”を解消する情報は、実際に問い合わせに至るかどうかを大きく左右します。価格を出せない場合こそ、「ユーザーの不安を先回りして取り除く設計」が信頼につながるポイントです。
 

【SAKAKI's 結論】価格表示は“ユーザーの判断”を助けるための情報

企業として「価格を掲載しない」という判断をすること自体は、ひとつの戦略です。サービスの特性上、一律の価格が出しづらいケースや、競合との単純比較を避けたいといった意図も理解できます。

しかしその一方で、情報を探しているユーザーからすると、価格がまったく分からない状態というのは、不安や戸惑いを生む原因にもなりえます。「高そう」「問い合わせが面倒そう」「自分には合わないかも」といった印象を持たれてしまえば、せっかく関心を持ってサイトに訪れたユーザーも、離脱してしまう可能性があるのです。

つまり、価格を非表示にすることで得られるメリットと同時に、“機会損失”というデメリットも発生しうるということを、しっかり認識しておく必要があるとSAKAKIは考えます。

価格情報の掲載は、単に「安く見せる」ための手段ではありません。ユーザーが自分に合うサービスかどうかを見極め、納得したうえで前向きに行動するための“判断材料”としての役割を果たしているのです。そのため、価格を見せる・見せないにかかわらず、ユーザーにとってわかりやすく・納得できる設計になっているかどうかが、サイト全体の信頼性や成果を大きく左右します。
 

「価格は見せないけれど、信頼はしっかり見せる」
 

そんな視点で、あらためて自社のサイトやコンテンツのあり方を見直してみるのはいかがでしょうか?
という、うちの会社も金額載せてないんですけどね笑。社長の判断です🤣
 

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