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跳ぶクリエイターRIMPEIの陸上記:第71回伊勢度会陸上競技選手権大会編
跳ぶクリエイターRIMPEIの陸上記:第71回伊勢度会陸上競技選手権大会編
この記事は公開から2年以上経過しています。
こんにちは!跳ぶクリエイターことRIMPEIです!
少し前になりますが、8月11・12日に行われた第71回伊勢度会陸上競技選手権大会へ出場してきました!今回はその結果についてと「ジャンプオフ」(走り高跳びのルール)についてお伝えしていきます。
- \\ 目 次 //
- 試合結果
- ルール解説:ジャンプオフ(第1位決定戦)とは?
- まとめ
試合結果
今大会『第71回伊勢度会陸上競技選手権大会』の結果は...
記録:1m81cm( 第2位 )
正直記録は全然よろしくないのですが、久しぶりに入賞することができたので少し嬉しい結果となりました。また第2位ということでこんなメダルまでいただいちゃいました~!
銀メダルをいただくのは初めてなので嬉しい!!
初銀メダル記念にと友人が写真を撮ってくれました。(私単体で笑)
今シーズンに入ってから記録を残せない大会が続いていたため、今大会では普段より低めの高さからスタートしてまずは記録を残すことに重きを置いて臨みました。
記録は残せたものの、高校時代のベスト記録(1m83cm)にも及ばない低い記録でした。ただ、ここ最近の悪い流れを考えると、久しぶりに気負わず楽しんで跳躍できたという点は良かったと思います。
私が走り高跳びに魅力を感じて続けている理由の根本は、「楽しいから」や「きれいに跳べると気持ちいいから」といったとても単純な感情で、それはどれだけ記録が伸びていったとしても変わらず大切なものであることを今大会で再認識しました。
ルール解説:ジャンプオフ(第1位決定戦)とは?
前回のブログで同記録の場合の順位の付け方について詳しく解説しましたが、今回はまったくの同成績で1位にあたる選手が二人以上いる場合はどうやって第1位を決定するのかについて詳しく解説していきます。
今回解説する第1位決定戦のことを「ジャンプオフ」と言います。
言葉の響きがカッコよくて言いたくなりますよね!
そもそもまったく同成績の1位にあたる選手が2人以上ってどうゆうこと?
と疑問に思った方は、前回のブログで順位の付け方について解説していますので以下のリンクからご覧いただければなと思います。
まずとても基本的なことですが、ジャンプオフを行うにあたって以下のような規則が定められています。
・当該競技者は決着がつくまで、あるいはすべての当該競技者がこれ以上跳躍しないと決めるまで、すべての高さで跳躍しなければならない。
・各競技者の各高さでの跳躍は1回とする。
・ジャンプオフは当該競技者が最後に越えた高さのTR26.1 によって上げた次の高さから始める。
・もし決着がつかない場合、すなわち二人以上の競技者が成功した場合はバーを上げ、全員が失敗した場合はバーを下げ、その上げ下げの幅は走高跳で2cm、棒高跳で5cmとする。
・もし跳躍しない競技者がいた場合は自動的により高い順位になる権利は剥奪される。その結果一人の競技者だけが残った場合は、たとえその高さを試みなくとも、その競技者が勝者となる。
(日本陸上競技連盟競技規則 競技規則・第3部 233項より引用)
3つ目の規則についてはシンプルに「最後に越えた高さの次の高さから始める」と認識していただければ問題ないかと思います。(次の高さへの上がり幅は大会によって異なります。)
より詳しく知りたいという方は日本陸上競技連盟競技規則の競技規則・第3部をご参照ください。
上記の規則を踏まえて簡単に言うと…
最後に越えた高さの次の高さから始め、各競技者が同じ高さに1回ずつ挑戦していき、その高さを跳べたか否かによってバーの高さを上げ下げしながら成功した競技者が一人だけになるまで跳び続けて第1位を決定する。もしくは一人の競技者以外がジャンプオフを辞退したりジャンプオフが実施されなかったりすることによって順位が決定される。
という感じです。
さらにわかりやすくお伝えしますと、ジャンプオフでは大きく分けると以下の3つのパターンで第1位が決定します。
①当該競技者が決着がつくまで跳び続ける。
下の画像では①のパターンにおいてジャンプオフを行う競技者が三人の場合の例を示しています。
上の画像を見ていただくと分かるように、ある高さを二人以上が跳べたら高さを+2cmして、全員が跳べなければ高さを-2cmしてを繰り返して第1位が決定するまで跳び続けるパターンです。
陸上競技についてある程度知識がある人がジャンプオフと聞くと、この流れを思い浮かべる人がほとんどだと思います。
どんどん高さが上がっていきとても白熱する場合もあれば、上がったり下がったりを繰り返し疲弊しながらも長丁場にもつれ込むこともあります。
いずれにしろ競技者本人だけでなく、見ている観客側も手に汗握る展開と言えます。
②一人の競技者以外がジャンプオフを辞退し、その結果一人の競技者だけが残る。
ジャンプオフといえば基本的には①のパターンが多く見られますが、足の状態が芳しくなかったり直近で大事な大会を控えていたりする場合など、競技者それぞれの事情によってはジャンプオフを辞退することもあります。
そういった時にこの②のパターンで第1位が決定します。
下の画像で同記録の競技者が三人の場合の例を示しております。
辞退した人はより高い順位になる権利は剥奪され1位にはなれない、というとてもシンプルな形なので先ほどよりわかりやすいかもしれません。
ちなみに冒頭で引用した規則の通り、辞退せずに残った一人の競技者は設定された高さを試みなくても勝者と判定されます。
またジャンプオフを行う競技者が三人おり、そのうち一人が辞退する場合は残りの二人が①のパターンで第1位を決定します。
このように3人以上で行う場合は①と②のパターンが合わさったような形になることもあります。
③ジャンプオフが実施されずに当該競技者は皆同率1位となる。(当該競技者がこれ以上跳躍しないと決めた場合を含む。)
これまで紹介してきたパターンとは違い、③は第1位が複数名になる平和的で少し珍しいパターンです。
ジャンプオフが実施されない場合は、当該競技者は皆同順位で第1位と判定されます。そしてそれは当該競技者がこれ以上跳躍しないと決めた場合を含むため、当該競技者同士で話し合いタイトルを分け合う形で複数名が第1位になることもあるということです。
なんとも平和的なシステムですね。
ここ最近だと、昨年行われた東京オリンピックの男子走り高跳び決勝の結果がまさにこのパターンで、陸上競技界隈だけにとどまらず広く話題となったかと思います。
1つの競技で二人が同じ金メダルを獲得して、お互いに讃えあっている姿は珍しくも感動的な光景でした。
TBS陸上ちゃんねる【公式】にもその動画がアップされていますのでぜひ一度ご覧ください。
https://youtube.com/watch?v=-OovvE7QHao&feature=share&si=EMSIkaIECMiOmarE6JChQQ
今回は写真や図だけにとどまらずイラストも描いてみようと思い、簡単にではありますが東京オリンピックでタイトルを分けあった二人(イタリア代表のタンベリ選手とカタール代表バーシム選手)のイラストを描いてみました!
ジャンプオフはなかなか珍しい状況なので毎回行われるようなものではありませんが、いざ行われた時の白熱度合い、緊張感、期待感が凄まじくて別格で見応えがあります。
なかなかないと思いますが、ジャンプオフの場面を目にする機会があれば注目してみてください!
まとめ
今回までの3回を通して走り高跳びの順位の決め方について解説してまいりましたが、順位の決め方ひとつとってもこんなに奥が深いなんて想像がつかなかったのではないでしょうか。
走って跳んで、より高い記録の人が勝つ。
こんな単純明快な競技でもいろいろな規則のもと競技が行われていると知ると見え方も変わってきますよね!
一見体格と身体能力だけが物を言うように見える走り高跳びでも、競技の規則や特性を知っていくと駆け引きの要素も含んでいることがわかります。
それを知っているとより楽しんで走り高跳びを観戦できる気がしてきませんか?
もちろんこれは走り高跳びに限らず、陸上競技全般に言えることです。
これからもこのシリーズを細々と続けて、走り高跳びを中心に陸上競技の魅力を発信していけたらなと思います。
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