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HTML標準規格はHTML Living Standard!HTML5は2021年1月に廃止
HTML標準規格はHTML Living Standard!HTML5は2021年1月に廃止
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こんにちは、チーフクリエイターのSHOJIです。
最近、Twitterでも話題になっている「HTML5廃止」のニュース。
ほとんどの方がご存知だと思いますが、WWW(ワールドワイドウェブ)の標準化団体であるW3C(World Wide Web Consortium)が策定していたHTML5が、2021年1月28日で廃止となったことを受けたものです。
HTML Review Draft -- Published 29 January 2020 is a W3C Recommendation | W3C News にある通り、WHATWGが策定してきた『HTML Living Standard』を、2021年1月29日付けでW3Cが推奨勧告しました。
つまり、HTML5が廃止され、W3Cが新しくHTML6を発表したのではなく、W3Cが勧告したHTMLの規格がすべて廃止になったわけです。
WHATWGとは
Web Hypertext Application Technology Working Group(WHATWG、ワットワーキンググループ、ワットダブルジー)は、HTMLと関連技術の開発をするためのコミュニティである。W3Cが策定したXHTMLや、W3Cがウェブ開発者の要望を軽視していることなどを不満に思ったApple、Mozilla、Operaの開発者たちによって2004年に結成された。2017年末にはMicrosoftも参加している。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
W3CがHTML4以降はXHTMLへ注力していたため、それとは別のHTMLを発展させ更なるWebの進化を図ったのが、2004年にApple、Mozilla、Operaによって設立されたWHATWGです。
HTML5は元々、WHATWGが「Web Applications 1.0」という名前で開発をしていたものがベースで、W3Cに「HTMLの改善をしろ」と圧力を掛けた後に、これを共同で標準化進めていったと経緯があります。
しかしそれも長くは続かず、結局は2012年にHTMLが分裂してしまったため「W3CのHTML5」と「WHATWGのHTML」といった2つのHTMLが標準として併存する、いわゆるダブルスタンダードな状況が生じていました。
ダブルスタンダードの解消
結果的に、2019年5月28日「W3CとWHATWGはWHATWGが開発を進めてきたHTMLとDOMを単一バージョンで標準とする契約に署名した」とする停戦協定が結ばれた流れから、2021年1月29日、WHATWGのサイト上にあるHTML Living Standardが正式にW3Cの推奨勧告となりました。
これにより「HTMLが一本化されダブルスタンダードによって混乱する時代が終わりを迎えました」と語り継がれるよう、過去のようにW3CとWHATWGの仲違いが起こらないことを願うばかりです。
HTML5とHTML Living Standardの違い
基本的には、現在のHTMLと大きな違いはないのでひと安心です。
もちろん細かく見てみると、要素や属性において新しく定義されたものや、変更・追加・廃止されたものなどがあるため、チェックしておく必要はあるかと思います。
ただし、これまでと大きく違う点として、HTML Living Standardはバージョンの概念を持たず、内容が日々改訂されていき、改訂されたその時点からその内容が標準となるため、これまでW3Cの勧告にあわせて仕様を確認してきた以上に、今後はHTML Living Standardの仕様を随時チェックしていく必要がありそうです。
今後HTMLに関する確認については、これまでのW3Cにおける"HTML5"仕様ではなく、WHATWGにおける"HTML Living Standard"仕様をチェックするようにしましょう。
また、CSS3に関してはこれまでと同様、W3Cの管轄のままなのでお間違えなく!
:WHATWG
:https://whatwg.org/
:W3C
:https://www.w3.org/
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