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知って得するバージョンの豆知識
知って得するバージョンの豆知識
この記事は公開から1年以上経過しています。
こんにちは、チーフクリエイターのSHOJIです。
スマホの普及で、エンジニアでない方でもソフトウェアやスマホアプリなどで「バージョン」情報に触れる機会が多くなり、「働き方2.0」や「Web3.0」などの表現にも使われるなど広く一般的になってきました。
バージョンとは、ソフトウェアやハードウェアなどが開発されてから何回改訂・更新されたか識別するための表記のことで、製品の新旧を区別するため番号や符号などが用いられます。
そんなバージョンですが、バージョンの付け方(バージョニング)については統一された規則性を持てばどのようなものでも構いません。したがって企業によってバージョン表記は様々です。
ですが、一般的なルールを知っていればファイルや資料などの管理に役立つだけでなく、利用するソフトウェアやアプリを最新のバージョンに更新する前にある程度の変更具合を確認することで、大きなトラブルを回避できるようになるので、ぜひ参考にしてください。
- \\ 目 次 //
- セマンティック バージョニング 2.0
- WordPressにおけるバージョニングルール
- あとがき
セマンティック バージョニング 2.0
バージョニングルールで最も使われるのが「セマンティック バージョニング」です。
基本的には3桁の数字で表記され各数字がそれぞれのバージョンを表し、バージョンアップの程度に応じて変更する数字が使い分けられます。
メジャーバージョン
見た目や操作性(UI)に影響を及ぼすようなシステム自体の大規模アップデート。
マイナーバージョン
細かな追加機能の実装や部分的な情報追加・修正といったソフトウェア内の仕様変更。
パッチバージョン
不具合等の軽微なバグの修正や誤字脱字の訂正、注釈表現の変更など。
上記はあくまで参考的なもので明確にルール化されているわけではありませんが、このような認識を持っているだけでバージョン表記する側も迷うことなく使いこなせ、バージョンを確認する側にとっても事前にどういった変更が加えられたのかある程度想像することができます。
バージョニングの注意点としては、以下のようなものがあげられます。
①欠番させない
例えば「1.0.1」からパッチバージョンアップする場合「1.0.2」となりますが、「1.0.2」を飛ばしていきなり「1.0.3」としないこと。
②繰り上げない
例えば「1.0.9」からパッチバージョンアップする場合「1.0.10」となりますが、「1.0.9」から繰り上げて「1.10.0」としないこと。
③上位バージョンが上がる場合は下位バージョンを維持させない
例えば「1.0.9」からマイナーバージョンアップする場合は「1.1.0」となりますが、「1.0.9」から「1.1.9」としないこと。
④ゼロパディングは入れない
例えば、桁数を揃えるため「10.00.01」のようにせず「10.0.1」と表記すること。
WordPressにおけるバージョニングルール
この記事を書いている時点(2023年8月15日)では、最新のWordPressバージョンは2023年8月8日に「6.2.2」からバージョンアップされ「6.3」となっています。
WordPressにおけるバージョニングルールは、前述で紹介したセマンティック バージョニングとは若干異なりますので紹介してみたいと思います。
基本的にはセマンティック バージョニング同様なのですが、頭2桁の数字がメジャーバージョンを表し、3桁目の数字がマイナーバージョンを表します。
メジャーバージョン
システム自体の大規模アップデートや新機能の追加、仕様変更やセキュリティの強化などといった範囲の大きい変更。
マイナーバージョン
不具合の修正やセキュリティの強化など範囲の小さい変更。
2023年8月8日のバージョンアップでは「6.2.2」から「6.3」となったことで、メジャーバージョンアップ(メジャーアップデート)されたことが分かります。
ある程度大きな変更がなされたことがバージョン表記で分かることから、不測の事態に備えるためバージョンアップする前に必ずファイルやデータベースをバックアップしておく必要があると判断できます。
このように、アップデートによってバージョンがどのように変更されたか理解できれば、トラブル回避することができるというわけです。
あとがき
最近ではiPhoneユーザーが多いことから、iOSのアップデート時に不具合報告をよく目にしますが、その多くがメジャーアップデート時に見受けられます。
2023年8月15日時点のiOS最新バージョンは「16.6」なのですが、2022年9月12日にリリースされた「iOS 16」ではiPhone14シリーズでいくつかのバグが確認されたため3日後の2022年9月15日に「16.0.1」を、2022年9月22日にはiPhone14以外のモデルにも対応した「16.0.2」へアップデートされるなど、メジャーアップデートにはどうしても初期トラブルがつきものです。
あまり気にし過ぎて最新バージョンに更新しないのもセキュリティ面で考えると問題なのですが、メジャーアップデート後の初期トラブルに巻き込まれたくないと考える慎重派の方には今回ご紹介したバージョンの知識があれば、パッチアップデートを待ってみるなどして危険回避できたりするので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
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