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ローカル環境(XAMPP・MAMP)やテストサーバで作成したWordPressを本番環境へ移行する手順
ローカル環境(XAMPP・MAMP)やテストサーバで作成したWordPressを本番環境へ移行する手順
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こんにちは、チーフクリエイターのSHOJIです。
新年度を迎え、弊社にも新しい仲間が加わって賑やかになりました。
このブログをご覧いただいている方の中にも、今春Webサイト制作会社に就職された方や、新たにWordPressを利用した動的サイトの制作を始めようと考えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回のWordPressの豆知識では、『ローカル環境(XAMPP・MAMP)やテストサーバで作成したWordPressを本番環境へ移行する手順』と題して、XAMPPやMAMP等を使ったローカル環境やテストサーバで開発したWordPressを本番環境に引っ越しする方法を説明してみたいと思います。
- \\ 目 次 //
- ①ローカル・テスト環境からsqlデータをエクスポート
- ②本番環境にデータベースを作成
- ③本番環境のデータベースにsqlデータをインポート
- ④ローカル・テスト環境のwp-config.phpを修正
- ⑤ローカル・テスト環境のファイルを本番環境にアップロード
- ⑥本番環境のデータベース内URL情報を修正
- 最後に
①ローカル・テスト環境からsqlデータをエクスポート
まずは、ローカル環境(XAMPP・MAMP)やテスト環境のデータベースから、phpMyAdminを利用してsqlデータをエクスポートします。
ローカル・テスト環境のphpMyAdminから、該当するDB名を選択して、
1.[エクスポート]をクリック
↓
2.[エクスポート方法]→[詳細]をクリック
↓
3.[生成オプション]→[DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する]をクリック
↓
4.[実行]をクリック
ファイルがダウンロードされたらsqlデータのエクスポートは終了です。
②本番環境にデータベースを作成
次に、前工程でダウンロードしたsqlデータをインポートするため、本番環境に新しくデータベースを作成しておきます。
今回は、本番環境を『さくらインターネット』として、さくらサーバーへアップする手順をご紹介していきたいと思います。
本番環境であるさくらサーバーのコントロールパネルから、
1.[Webサイト/データ]→[データベース]をクリック
↓
2.[新規追加]をクリック
↓
3.[データベース名]を入力
↓
4.[データベース接続用パス]を入力
↓
5.[同意する]にチェックを入れ[作成する]をクリック
これで、本番環境にデータベースが作成されました。
後工程④「wp-config.phpの修正」において、本番環境における『データベース名』『ユーザ名』『接続用パスワード』『データベースサーバ名』が必要になるので、必ずメモしておきましょう!
③本番環境のデータベースにsqlデータをインポート
続いて、前工程①でエクスポートしたsqlデータを、本番環境のデータベースにインポートします。
本番環境であるさくらサーバーのphpMyAdminから、
1.前工程②で作成したデータベースを選択
↓
2.[インポート]をクリック
↓
3.インポートするsqlデータを選択 ※ファイルの文字セットは「utf8」
↓
4.[実行]をクリック
「インポートは正常に終了しました。●●●個のクエリを実行しました。」と表示されたら、本番環境へのsqlデータのインポートは終了です。
④ローカル・テスト環境のwp-config.phpを修正
次に、後工程⑤「ローカル・テスト環境で作成したファイルを本番環境へアップロード」の前に、wp-config.phpの内容を本番環境用に修正します。
前工程②でメモした、本番環境における『データベース名』『ユーザ名』『接続用パスワード』『データベースサーバ名』が必要になるので、メモし忘れた人は再度確認しましょう。
本番環境で作成したデータベース名とユーザー名、パスワード(接続用パスワード)とホスト名(データベースサーバ名)を、それぞれ該当するローカル・テスト環境のものから書き換えます。
編集後に保存すれば、wp-config.phpの修正は終了です。
⑤ローカル・テスト環境のファイルを本番環境にアップロード
続いて、前工程④で修正したwp-config.phpを含む、ローカル・テスト環境で作成したファイルを本番環境へアップロードします。
『FileZilla』や『Cyberduck』など、FTPクライアントソフトは数多く存在しているので、ご自身がいつも利用しているもので問題ないかと思います。
個人的には、大量にファイルを転送しても速度が早くエラーも少ないといった理由で、FTPソフトの中で何が良いかと聞かれたら『FileZilla』をお勧めしています。
とにかく、WordPressのファイル数はかなり膨大なため、すべてアップロードし終わるまでに時間が掛かるので、焦らずゆっくり待ちましょう。
⑥本番環境のデータベース内URL情報を修正
すべてのファイルをアップロードし終えたら『Search Replace DB』を利用して、データベース内のURL情報を本番環境用のURL情報に修正します。
これまで『Search Replace DB』を利用されたことのないない方は、過去記事を参考にしてダウンロードしてみてください。
参考:『Search-Replace-DB-4.1.1をアップロードして表示されない時の落とし穴』
https://info-con.co.jp/tips/wordpress-08-search_replace_db/
1.ダウンロードした「Search-Replace-DB-master.zip」ファイルを解凍
↓
2.「Search-Replace-DB-master」フォルダを「wp-config.php」がある階層にFTPでアップロード
↓
3.ブラウザで「http://本番ドメイン/Search-Replace-DB-master/」にアクセス
↓
4.[search/replace]→[replace]にローカル・テスト環境でのURLを入力
※URL末尾の「/(スラッシュ)」は入力の必要なし
↓
5.[search/replace]→[with]に本番環境でのURLを入力
※URL末尾の「/(スラッシュ)」は入力の必要なし
↓
6.[actions]→[dry run]をクリックして該当箇所を検索
↓
7.[actions]→[live run]をクリックして該当箇所を置換
↓
8.[delete]→[delete me]をクリックして「Search-Replace-DB-master」フォルダを削除
これで、データベース内にあるローカル・テスト環境のURL情報から本番環境用のURL情報へと変更されたため、本番URLにてサイトが表示されます。
ただし、あくまでデータベース内のURL情報のみが書き換えられるため、オリジナルテーマ内のPHPやCSS、JS等のファイルに記述されているURL情報があるなら、ご自身で書き換える必要がありますのでご注意ください
また「Search-Replace-DB-master」フォルダを削除しないと、不正にアクセスされてデータベースが書き換えられてしまい、サイトの改ざんやWordPressが乗っ取られてしまうなどのリスクがあるため「wp-config.php」がある階層にアップロードした「Search-Replace-DB-master」フォルダが確実に削除されているか、必ず確認してください。
最後に
今回は、本番環境を『さくらインターネット』として、XAMPPやMAMP等のローカル環境やテストサーバで作成したWordPressを本番環境へ移行する手順についてご紹介しました。
WordPressのカスタマイズやサーバーの設定等によっては、適宜修正を加える必要があったりするため、初心者の方にはなかなかハードルが高い部分でもあります。
特に、今回の説明には出てきませんでしたが、場合によっては .htaccess の修正が必要なケースもあるので、ローカル・テスト環境のファイルやsqlデータ、特に修正前のwp-config.phpファイル等、必ずバックアップを取るようにして不測の事態にも対応できるようにしておきましょう。
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