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「三越」の名前の由来は松阪にあり?豪商のまち松阪と大商人「三井高利」
「三越」の名前の由来は松阪にあり?豪商のまち松阪と大商人「三井高利」
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三重県松阪市に本社があるインフォコネクト株式会社。
地元三重・松阪についてもっと学んでいこう!ということで、前回は北海道の名付け親「松浦武四郎」についてとりあげました。
今回は松阪の歴史を語る上で外せない「豪商のまち松阪」、その松阪に生まれ、全国にその名を知られる大商人「三井高利」についてとりあげてみたいと思います。
三井 高利
■「三井高利夫婦像」松阪市郷土資料室所蔵
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江戸時代、当時の江戸の町には大阪商人・近江商人と並ぶ日本三大商人のひとつである伊勢商人が多く、「越後屋」「伊勢屋」「丹波屋」といった伊勢国出身の商人の店が軒を連ねていた。
これらの店は「江戸店」といわれ、今で云う「東京支店」のようなもので、江戸店持ちということが伊勢商人の特色のひとつであり、一種のステータスでもあった。
そして、その伊勢商人の代表として有名なのが伊勢国松坂(現在の三重県松阪市)に生まれた三井グループの家祖・三井高利である。
松坂の町は、豊臣秀吉に仕えた蒲生氏郷が築いた松坂城の城下に開かれ、氏郷の郷里である近江から有力商人を呼び寄せ商業発展に力を注ぎ、伊勢神宮への街道を引き込むことで宿場町としても活性化を図られた。
このように氏郷のもとで発展を遂げる松坂では、武士から商人へと転身したものも多く現れるようになり、高利の父である三井高俊もそのひとりであった。
高俊は、質屋と酒や味噌・醤油を扱う商店を開いたが、「越後守」であった高俊の父・高安にちなんでこの店は「越後殿の酒屋」と呼ばれていた。この「越後殿の酒屋」が、やがて江戸を席巻する「越後屋」の屋号の起源とされている。
そんな高俊の息子である高利は、松坂での木綿販売の成功を機に江戸・日本橋に呉服商「越後屋」を開くと、それまでの主流であった大名相手の商売ではなく町人など大衆向けに呉服を売り出した。また、店前で現金掛け値なしの販売をすると同時に、地方の商人に越後屋の品物を行商させるなど卸売業としても発展、京都に「三井両替店」を開くなど独特な商売方法を編み出し、江戸で一、二を争う大商人となる。
この「三井の越後屋」が「三越」へと受け継がれていった。
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三井高利が松阪に生まれたことがご縁として、三越デパートのシンボルであるライオン像が松阪市に寄贈されたのが2016年。かつて三井家の屋敷の一部だった場所に作られた「豪商ポケットパーク」にライオン像が置かれ、今では歴史や文化が色濃く残る「豪商のまち松阪」の玄関口として愛されています。
そこに隣接するのは、上質で縦縞が特徴的な松阪木綿を扱うことで豪商となっていった松阪商人のまちならではの「松阪もめん手織りセンター」があり、もめん製品を販売しているほか機織り体験も可能です。
また、豪商ポケットパークの向かいには三井高利の生家跡「三井発祥地」があり、同じ通りには、高利と同様に江戸期屈指の豪商であった小津清左衛門の邸宅が「松阪商人の館」として資料を公開されていて、当時の江戸店持ち松阪商人がどれほどの隆盛を誇っていたかを偲ぶことができます。
2017年、国土交通省が東京・日本橋の上を走る首都高速道路の一部を地下に移す方向で検討する方針を明らかにしてから、多くのメディアなどに「日本橋は三井グループ発祥の地」としてとりあげられています。
今回、三井高利や松阪商人について学んでみたことで、その起源が松阪にあったことを知りました。それにあわせて、これを単なる昔の話で終わらせず、さらに松阪を元気で魅力ある町にしていき、ここからまた新しいものを発信していけるよう貢献していきたいとの想いが強くなりました。
所在地 : 〒515-0081 三重県松阪市本町2176 松阪市産業振興センター1階
電話番号: 0598-26-6355
定休日 : 火曜日
営業時間: 9:00~17:00
■ 松阪商人の館
所在地 : 〒515-0081 三重県松阪市本町2195番地
電話番号: 0598-21-4331
休館日 : 月曜日、祝日の翌日、年末年始(12月29日~1月3日)
開館時間: 9:00~16:30 (4月~9月) / 9:00~16:00(10月~翌年3月)
入館料 : 一般:200円/6歳以上18以下:100円 ※20名以上の場合は団体割引あり
■幕末維新のルポライター!三重松阪が輩出した北海道の名付け親「松浦武四郎」
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■「三越」の名前の由来は松阪にあり?豪商のまち松阪と大商人「三井高利」
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